12月に入るとそろそろ確定申告のことを考える時期になってきますよね。
2021年に提出する2020年1月~12月の確定申告は、変更点があるので注意が必要です。
詳しい変更点はこちらの記事がわかりやすいです!
一番のポイントは「2021年提出の青色申告は、e-tax(電子申告)で提出しないと、最大65万円の青色申告特別控除が受けられない」という点!
今までは近くの税務署に提出していたのに、困りますよね。 しかも、基礎控除は38万円から48万円に10万円アップするので、この65万円の青色申告特別控除が受けられれば、全体の控除額は10万円アップするんです! |
え!でも、ということは、e-taxでの提出には、マイナンバーカードが必要?
そうなんです。「マイナンバー方式」でのe-tax提出には、マイナンバー以外にも、
- ICカードリーダライタ
- マイナンバーカード対応のスマートフォン
のどちらかが必要になります…。
でも!大丈夫!マイナンバーカードなしでも提出できる方法がありました。
※あくまでも、個人で確認したものなので、最終的にはお住まいの税務署でしっかり確認の上確定申告してください。
2021年提出の確定申告でマイナンバーカードなしで電子申告する方法
昨年同様の青色申告65万円の控除を受けるためには、e-tax(電子申告)での提出、もしくは”電子帳簿保存”が必要になります。
でもこのe-tax(電子申告)での提出方法には実は2種類あるんです。
ICカードリーダライタもしくはマイナンバーカード対応のスマートフォンと、マイナンバーカードが必要な「マインナンバー方式」が有名ですが、もう一つの方法を使えばマイナンバーカードなしでも2021年に確定申告を提出することができます!
それは…
税務署でIDとパスワードを発行してもらう「IDとパスワード方式」。
この2つを発行してもらえば、マイナンバーカードなしでもインターネット上で提出することができます!
マイナンバー方式では ICカードリーダライタもしくはマイナンバーカード対応のスマートフォンも準備しないといけません。
2020年12月現在、マイナンバーカードの申請を出して、交付されるまでに1か月はかかるようなので、確定申告までに余裕がない場合も、「IDとパスワード方式」の方が安心です。
また、e-tax以外のもう一つの条件「電子帳簿保存」を満たすためには、確定申告の3か月前には税務署に申し出ないといけないというのと、要件がとても複雑で、クリアするには時間もお金もかかるので、個人事業主が青色申告で65万円の控除を受けるためにはe-taxでの提出がおススメ。
<体験談>マイナンバーカードなしでネットで確定申告するためのID・パスワード発行方法
マイナンバーカードなしで確定申告するためには、近くの税務署で事前に「IDとパスワード」を発行してもらう必要があります。
「IDとパスワード」を発行してもらうためには、
- 運転免許証などの本人確認書類
が必要です。
忘れずに持っていきましょう。
また、税務署での相談受け付けは、現在、コロナ禍により「事前予約」が必要になっている場合が多いので、必ず事前予約が必要か、確認の上お出かけください。
本人確認を済ませ、無事に「ID・パスワード方式の届出完了通知」を手に入れることができれば、これで無事に確定申告するためのID・パスワードを使える状態になります。
※「ID・パスワード方式の届出完了通知」は職員さんがプリントアウトしてくれました。
eTaxの公式ホームページより引用
eTaxの公式ホームページを見ると…
ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応ですので、 マイナンバーカードの取得をご検討ください。
eTaxの公式ホームページより引用
となっています。
「マイナンバーカードはいずれゲットしないといけないだろうし、ICカードリーダライタも購入しておいた方が良いですよね?」と税務署で職員の方に聞いたのですが、「憶測ではありますが、しばらくは、かなり先まで現行のままIDとパスワードを使ったネット上での提出が継続するはずです。」という回答でした。
あくまでも1人の職員さんの見解ではありますが、そのような通達も今のところ全くなく、そのようになりそうな動きもないとのことでした。
ただ、マイナンバーカードの発行は今後いろいろな場面で必要にはなりそうなので、早めにやっておいた方がよさそうですよね!
だけど、ICカードリーダライタもしくはマイナンバーカード対応のスマートフォンは、「必要になってから購入する」でも大丈夫そうです。
私は「ID・パスワード」方式を選択しましたが、「マイナンバーカード」方式なら、「ID・パスワード」のために事前に税務署に出向く必要はありません。
ID・パスワードを使って確定申告を提出する方法
では、税務署から固有のIDとパスワードを発行してもらったら、どのように確定申告を提出するのか確認しておきましょう。
「ID・パスワード」を手にいれられれば、その後の提出方法は、4ステップでとっても簡単です。
- 「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を開く
※令和2年分の確定申告書等作成コーナーは令和3年1月上旬公開予定となります - 「作成開始」をクリック
- 「e-Taxで提出 ID・パスワード方式」を選択
- 申告データの作成
詳しくはこちらになります。
>>> eTaxの公式ホームページ
e-Tax送信の詳しい実際の流れはこちら!
-
【確定申告2022】マイナンバーカードなし!IDパスワード方式でのe-Tax送信まで~実際の流れ~
2021年の確定申告は、青色申告の65万円控除の適用の条件のために、「今までは税務署に直接言って提出していたけど、今年は初めて電子申告する」という方も多いと思います。 ただ…税務署に行けば、職員の方に ...
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まとめ
2021年に提出の確定申告では、昨年までとの大きな変更点があります。
それは、2021年提出の青色申告は、e-tax(電子申告)で提出しないと、最大65万円の青色申告特別控除が受けられない点です。
2021年提出分からは、基礎控除が10万円アップするので、この65万円の青色申告特別控除が受けられれば、全体の控除額は10万円アップになります。
e-tax(電子申告)以外でも、「電子帳簿保存」を満たせば65万円の青色申告特別控除が受けられますが、「電子帳簿保存」にはお金と時間がかかり複雑で、現実的ではありません。
e-taxには現在、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスポート方式」があり、「ID・パスポート方式」ならマイナンバーカードなしでも「国税庁 確定申告書等作成コーナー」からネットでデータを送信することができます。
「IDとパスポート」を発行するときの注意点は…
- 税務署職員との対面での本人確認が必要
- 税務署での相談には事前予約が必要
- 「ID・パスワード方式の届出完了通知」を手にいれる必要がある
この3つ。
国税局によると「ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応」ですが、税務署の職員によると「IDとパスポート」を使ったネット上での確定申告はしばらく継続していくだろうということでした。
つまり、「IDとパスポート」を発行してもらえば、しばらくの間はネット上でマイナンバーカードなしでも定申告ができると考えられます。
※あくまでも、個人で確認したものなので、最終的にはお住まいの税務署でしっかり確認の上確定申告してください。